●このツーリングの軌跡
自転車道からR499に出るとやはり国道はまっすぐで路面が良い。けど、この国道は自転車なんぞ走ることを全く想定しておらず、そのうえ車も多く閉口することしきり。ただ幸い2車線で車道の幅員も十分、こんなときは跳ね飛ばされるの覚悟で悠々走るに限る。二台、なかなかなハイペースで走りぬくと、いよいよ女神大橋が見えてきた。

左手に忽如海。前方には造営中の巨大な船、いよいよ長崎だ。女神大橋入口の信号で右折し、立派な歩道上をゆるゆる登ると、ようやく女神大橋に到着。大きいとはいえ、しまなみ海道の橋々を観て来た我等にとってはその登坂は意外に楽に思えた。

見れば歩行は意外に多い。この橋梁は、片側2車線の有料道路となっていて、歩行者は無料。自転車は10円を徴収されるようだ。まぁ後者の10円は、受益者負担という考えの下木っ端役人が取ってつけたように考えたもんで、実際はこれを回収する人件費の方がかさむってもんじゃないかい。

橋の歩道上にも下を覗ける小窓があった。ぼくなんざ、小窓があるね、見えるかね?ぐらいしか考えないが、同行のOはエンジニア特有のラショナリズムといおうか、その小窓が何のためにすえつけられているかと一々推測、説明してくれて、それが誠に堂に入っている。写真の通り一生懸命説明してくれているが、こちとらコテコテの文系人で右から左で今となっちゃ全く記憶にございません、すまんO。 でも聞いているだけで楽しいんだよね。 考えると、昔っから友人には文系人より理系人つまりエンジニアが多い。理系人ってのは見た目に理系人然としていて、ぼかぁそれを見分けるのがとても得意だった。ぼくらは屁理屈をコクけど、彼らは屁理論を説く。ぼかぁ昔から、エンジニアがその全く理解しがたい理論をぶつ姿を見るのが好きでねぇ。でも今職場の周りは、中途半場に技術屋ぶった得たいの知れない理系人ばっかりにどうも居心地がわるいなあ。
橋を渡りきった。はじめは、このまま長崎市内に向う予定だったけど、ちょっと時間的に余裕がなさそうだし疲れたしで、Uターンをかますことにした。自転車のUターンは想定していなかったようで、人道ようの階段を自転車抱えて登り降りする。次に橋から見えるのは長崎市内で、ここからの夜景もいいかもしれない。右に鍋冠山、左に稲佐山を見れるし、亀山社中の亀山なんかも指呼の間だ。橋上から見ると、三菱重工が造っている巨大船が三艘ほど係留されている。その船の脇でちっぽけな蟻んこほどの人間が溶接している様も見え隠れする。

橋をもどり、ゆるり坂を下ってR499に戻るともう昼飯どきを大幅に過ぎていた。
(つづく予定)