
野母崎町民センター駐車場で荷物を降ろし自転車を組み立て。ところがパズルのように詰め込んでるもんだから、殆どの荷物を洗いざらい降ろさないといけない。が、Oのような陽気な人間にはこんな手間は屁でもないらしくヤな顔ひとつ見せない。しかもひとつひとつ仕事がバカに丁寧だ。
自転車を組み立て試走したあと愈々出発だ。R499を東に走って途中から自転車道に入るつもりではいたがどうも分りにくい。車で道すがら確認できたのは随分手前だったように思う。やっぱり自転車道路ってやつは、国土交通省の木っ端役人の奴らの手前勝手な算段で造りっ放しのヤツで案内標識なんかってものはぁてんで考えてやがらない。
なんてことを考えていると、来る最中、Oと「こんな坂よもや上ることにゃあならないよねぇ」と心配していたその坂の手前まで来てしまった。ここで軍艦を見ながら一旦休憩する。運動開始まもないので心臓もまだおっついてきていない。ここから斜度5%の坂道をえっちらほっちら登る、其の地名も『岳路』冗談にもならない。Oと二人、キツィ!と叫びながらのぼりきる。でも、春の陽気、左手には美しい海、キツさがなんとも体に心地よい。オートバイツーリングとはここんところがちょっと違う。道路のちょっとした起伏、傾斜、におい、風、日差し全てが肌身、五感に染み入ってくる。12キロほど走ったところで漸く自転車道の標識がでてきた。どうやら乗り過ごしちまったようだ。ここから自転車道にはいる。序盤はどこにでもあるソレと同じ様子だが、しばらく走ると俄然辺りが暗くなり、路面もジョワジョワガタガタでアルファルトがやや薄いようでモールトンのサスが利いているのがよくわかる。 この道ャまるで杣道だ、路面状況に気をつけながらクリクリと向きを変えて走る。なんだかオートバイで隘路を攻め込んでいるような、シバキ倒しているような気分になる。しかもこれに小気味良くアップダウンが加わりギアもクリクリ替えなきゃいけねってんで、さらにオートバイのソレだ。そしてヘアピン。

この道を6キロほど走るとまたR499に出る。ここからしばらく国道を走り女神大橋を目指す。
(つづく予定)